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センター長あいさつ

絵本と出会うこと

センター長 香曽我部 秀幸

私たちが絵本に親しむ期間は、一生に三度訪れます。
最初は、赤ちゃんから子どもの時代で、私たちは初めて絵本と出会います。その後、大半の人はいったん絵本から離れてしまいますが、中にはずっと絵本が大好きで、中学・高校・大学と読み続ける人もいます。世間からは変り者扱いされますが、本当はすばらしいナイーブな感覚の持ち主で、本学のこども学科には、そんな学生がたくさん集まっています。
二度目は、子どもを生んで育てる時代で、私たちは、わが子と共に絵本を読み語り、真剣に絵本と向き合います。
そして三度目は、子どもが独り立ちする頃。子育てから解放され、それまでの絵本体験に基づいて、自由な立場で自分自身が絵本を愉しむことができます。
こう考えてくると、私たちは一生のうち、実に半分以上の間、絵本に親しんでいることに気づきます。絵本とは、いつも身近にあって、子どもからおとなまであらゆる世代の生活の一部として楽しめる大切な文化と言えるでしょう。子ども時代にたっぷりと絵本や物語の世界に浸り、深く豊かな想像力を育まれた人は、長じても瑞々しい感覚を保ち、その心の生活は潤いあるものになるに違いありません。子どもの時に出会った1冊を一生持ち続けられる人はとりわけ幸せです。

「梅花こども・絵本・児童文学センター」は、そんな子どもの本を通して、様々な人たちが交流する場の実現を目指しています。
設立8年目を迎え、まだまだ道半ばですが、学生、卒業生、教員みな手を携えて、理想の旗を掲げて参る覚悟です。
より多くの方々のご参加・ご協力を期待しております。

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